「ブリッジ」

ブリッジ [DVD]

全長:2,790m、高さ:230m、海までの距離:66m。


世界最大の自殺の名所であるサンフランシスコのゴールデンゲートブリッジ。
知ってるとは思いますが「フルハウス」のオープニングに出てくる赤い大きな橋です。

内容はこの橋に2004〜2005年の1年間4台の固定カメラを設置し現状をありのまま伝える。って感じ。
本編のほとんどは自殺した人の友人、家族のインタビューでした。映像もショッキングなのが結構あったり(さすがに飛び込んだあととかはなかったけど)、でもそれと対照的にゲートブリッジの映った美しい風景なんかを多く映してて「綺麗な観光名所なのに自殺の名所でもある」ってのがすごく衝撃的だった。人知れずひっそりとなんていう感覚は皆無ですからね。

この映画のなかでなんか頭に残ってる言葉を2つほど
一つは「なぜ人は自殺する?」
単刀直入なこの疑問。でも、この答えはわかっちゃいけない気がする。一生「自殺する人の気なんて全然分からない」って言ってられるのが幸せなんだろうなって思うし。

もう一つは「Get free」って言葉。
Get freeって聞くとThe vinesってバンドの曲を思い浮かべるんだけど、直訳すると「自由を得る(でいいよね?)」なんかこの映画の中でのこの言葉は重さが違った。だって「自殺=Get free」ってことでしょ?重いよ....


ここまで書いて他のサイトのレビューとか見てたら僕の言いたいことを書いてる一文を見つけたので拝借してきました。

「この映画が撮られたことの意義は大きいと思いますが、生きる勇気や命の大切さを問うている作品だとは思えません。」

ほんとこの通り。この映画からは「自殺は駄目だよ」っていうメッセージは届きませんでした。

結論は別に見なくていい、かな。笑